フランソワ・ヴィドック

探偵という仕事をしている人は日本国内だけでなく、世界各地にも存在しています。

世界で最初の探偵はフランスのフランソワ・ヴィドック（1775年7月23日～1857年5月11日）だと言われています。




（世界初の探偵「フランソワ・ヴィドック」）

フランソワ・ヴィドックの生い立ち

フランソワ・ヴィドックはフランスのアラスという町に生まれ、16歳から軍隊生活を送り始めました。

しかし、軍隊生活が嫌になって、入隊5年後に除隊します。その際、除隊証明書を受けなかったことが原因で脱走兵として逮捕されてしまいます。

入獄中には贋造紙幣犯の一味だとして濡れ衣を着せられ、ブレストの徒刑場で重労働刑を受けることになりました。

その後10年間は脱獄と逮捕を繰り返していたのですが、その間に多数の重罪犯罪者と知り合うことで、闇社会における情報や犯罪の手口を詳細に知ることができ、脱獄と変装のプロとなっていきます。

出獄後にはパリ警察の手先となって徒刑場で入手した情報を売るビジネスをしていました。

世界最初の探偵事務所が誕生

パリ警察の犯罪者逮捕に数多く貢献したフランソワ・ヴィドックの功績が高く評価され、国家警察パリ地区犯罪捜査局を創設し初代局長に任命されます。

その後、捜査局を辞職して個人事務所を開設して世界初の探偵となりました。この個人事務所が世界で最初の探偵事務所だと言われています。

フランソワ・ヴィドックの探偵事務所に依頼した利用者は3,000人以上だと記録されています。

フランソワ・ヴィドックを題材にした映画も誕生

フランソワ・ヴィドックは日本ではあまり知られていませんが、海外では非常に知名度がある人物で、彼を題材にした映画も誕生しています。

2001年にフランスで製作された「ヴィドック」です。監督は「キャットウーマン」でも指揮を執ったピトフという人物です。

主人公のフランソワ・ヴィドックを演じているのは、ジェラール・ドパルデューというフランスの俳優です。




（映画「ヴィドック」）

ストーリー概要

ストーリー概要は、フランス全土を恐怖のどん底に陥れた連続殺人事件が起こります。犯人は鏡の顔を持つ男で、映画はヴィドックが鏡の仮面を被った男に殺された所から始まります。

そして、「ヴィドックが死んだ」という号外記事が町中のあちらこちらに捲かれることになりました。

その号外を読んだ詩人エチエンヌ・ボワッセは、ヴィドックと相棒のニミエが運営している探偵事務所へ駆けつけました・・・・という感じでストーリーが展開していきます。

「ヴィドック」は映画自体の演出やストーリーも面白いので、フランソワ・ヴィドックという人物像を理解したい方だけでなく、サスペンス映画が大好きだという方にもお薦めですね！

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